DIPSというのは「知的生産者の生産性を向上させるためのシステム」といものです。
といっても、そのゴールは「契約をとる」といった漠然としたものではありません。
業務を細かく分解して、そのステップごとにゴールを設定することが求められます。
それぞれのステップごとに達成感を味わいながら、それらをいくつか積み重ねて最終的なゴールに到達しようというわけです。
そして、このような効率的な仕事への取り組みによって、生産性も大幅に向上していきます。
経営とは新しい商品やシステムを構築し、投入することから始まります。
しかし投入したその時点から品質の陳腐化も始まるのです。
それらを改良し品質を向上させる一連の作業を私は「経営企画」と呼んでいます。
標準的なセールスステップやシール、マニュアルを持っていれば、これらを改善する努力を続けていくことによって、確実に仕事のレベルが向上していきます。
しかし、これらがなければ、昨年より今年の仕事のレベルがどのくらい向上しているのかを見たいといったとき、判定の手がかりすらないことになります。
この考えに基づいてT建コーポレーションが作り上げたのが、営業部門と仲介部門のそれぞれの業務におけるステップです。
たとえば、営業部門の「ステップーニーズの聞き取り」というのは、営業スタッフが土地オーナーのお宅を訪問して、土地活用に関するニーズをヒアリングしていくフェーズです。
この場合も、ただ漫然と訪問するのではなく、ちゃんと到達すべきゴールが決められているのです。
そして、これらの各ステップごとに、マニュアルとシールが不可欠になってきます。
T建コーポレーションでは、これらのマニュアルとシールについてはITを駆使して電子化し、必要なときにいつでもパソコンから取り出せるようにしています。
ここで、これまで作り上げてきた二○○種にも及ぶ膨大なマニュアルの蓄積が生きてくるわけです。
T建コーポレーションが販売しているのは、アパート・賃貸マンションという建物(ハード)に、土地の有効活用のノウハウ(ソフト)をプラスした、「複合商品」です。
ここが、一般の住宅を販売する会社と大きく違うところです。
ですから営業スタッフも、賃貸住宅に関する市場動向といった話に始まって、資金計画や税制などを含めた事業収支計画、建物の建設プランなど、多岐にわたるトークが必要になってきます。
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